ニシキアナゴ — オレンジの縞のほう
白に水玉がチンアナゴ、オレンジの縞がニシキアナゴ。並んでいることが多いので混同されますが、属からして違う別の魚です。
属が違う。近所に住んでいるだけ
グッズでは必ずと言っていいほどチンアナゴと2匹セットで扱われます。水族館でも同じ水槽に入れられていることが多い。そのせいで「同じ魚の色違い」だと思われがちですが、この2種は属が違います。
| チンアナゴ | ニシキアナゴ | |
|---|---|---|
| 学名 | Heteroconger hassi | Gorgasia preclara |
| 属 | チンアナゴ属 | シンジュアナゴ属 |
| 見た目 | 白地に黒い水玉。大きな黒丸が5つ | オレンジと白の横縞 |
| 大きさ | 35cm程度 | 最大40cm |
| 水深 | 15〜45m | 30mほどが多い |
| 暮らし方 | 群れをなす | 単体か、小さな集団 |
科まではどちらもアナゴ科で同じ。生息域も重なっています。つまり同じ海の同じ砂地に、別の属の魚が隣り合って住んでいる。水族館の水槽は、その状況をそのまま再現していることになります。チンアナゴ側の詳しい生態は チンアナゴとは にまとめてあります。
和名は「ニシキ」、属名は「シンジュ」
ややこしいのは、ニシキアナゴが属するのがシンジュアナゴ属だという点です。この属には和名がそのまま「シンジュアナゴ」という別種もいます。新江ノ島水族館のように、チンアナゴ・ニシキアナゴ・シンジュアナゴの3種を同じ水槽で飼っている館もあり、そこでは3種を見比べられます(→ 会える水族館)。
群れないほうの魚
チンアナゴが何十匹も等間隔に並ぶのに対して、ニシキアナゴは単体か小さな集団で暮らします。「ガーデンイール(庭のウナギ)」という呼び名は砂地に並んで生える姿から来ていますが、その光景をつくる主役はどちらかというとチンアナゴのほうです。
食べるものは同じで、砂の中の縦穴に入ったまま、流れてくる動物プランクトンを待ちます。
どこにいるか
インド太平洋の西部の熱帯域。モルディブからパプアニューギニアにかけて広く分布し、北は日本の琉球列島やフィリピン近海まで来ています。チンアナゴより少し狭い範囲です。
グッズはどう違うか
オレンジと白の縞は、ぬいぐるみにするとチンアナゴより色が強く出ます。白に水玉のチンアナゴが部屋に馴染むのに対して、ニシキアナゴは目立つ。1匹だけ置くならチンアナゴ、色が欲しいならニシキアナゴ、というのが実際の選ばれ方です(ぬいぐるみ一覧/キーホルダー一覧)。
2匹セットの商品が多いのは、水族館での展示のされ方をそのまま持ってきているからです。選び方でも触れましたが、1匹だけだとこの題材は完成しません。チンアナゴを持っているならニシキアナゴを、逆も同じです。
下は、掲載している800点のうちニシキアナゴだけの商品から選んだものです。チンアナゴと2匹セットのものは含めていません(それらは各分類のページにあります)。
出典
- Wikipedia「ニシキアナゴ」 — 学名、属、体長、分布、水深、暮らし方
- 新江ノ島水族館 えのすいトリーター日誌 — 3種の同居について